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まちつく2022 ふりかえりインタビューvol.2 今西蓮さん

高校3年生でまちつく1期から活動している今西さん。2期では大学生となって、運営側として参加して活動してくれました。そんな今西さんに、まちつく参加のきっかけや自身の変化についてお話を伺います。

―あらためて、まちつくに参加したきっかけを教えてください。

高校の課題研究の授業で、地域について考えることになって、そこで私は、自分が住んでいる真岡のことをテーマにしたんです。そのとき、先生から真岡市で今度、まちづくりのプロジェクトが始まると教えていただいたので、思いきって、一人で申し込んでみました。

―まちづくりの取組に一人で参加すると決めたときに、不安はありませんでしたか?

高校生は他にいるのかな、とか、大学生とか大人でどんな人が参加するのかな、とか思いましたけど…でも、地元の真岡市のまちづくりだし、あと、市役所がやっているので、一人で参加しても大丈夫かな、と思いました。

―これまで、まちつくには、参加者としての1年目、運営としての2年目、それぞれ関わり方が違いますけど、参加してどうでしたか?

1年目は、自分は参加者、プレイヤーとして参加していたので、青空ステーションをもっとたくさんの人に使ってもらいたい、と思って、告知をしたり、テラスにパレットでベンチを作ったりしました。自分が考えたことが、カタチになって、利用してくれる人たちがいて、達成感があって、すごく嬉しかったです。

―市役所がオープンしてから、今西さんが告知をするまで、青空ステーションがあまり知られていなくて、利用される方も少なかったですからね。
2年目はどうですか?

運営として参加した2年目は、難しかったです。自分がやるのではなくて、サポートする側なので、もっとこうしたらどうかな、とか考えるんですけど、どう伝えたらよいかが難しくて。1年目は、私も参加者でいて、大人の方がサポートしてくださっていたので、それが有り難かったです。

2年目 第1回ワークショップを運営メンバーで(今西さん 右端)

―確かにそれは難しいですよね。この2年間の活動で、今西さんは、自分が変わったなとか、成長したな、と思うことはありますか?

1年目は高校生だったので、家と学校の移動なので、徒歩や自転車での移動になるので、どうしても行けるところが限られていました。
そして今は、大学生になって車で移動できるようになったので、前よりも見えるものが増えてきて。まちつくも経験して、現実を見られるようになったというか、比較して、その良さや、逆に悪いところも見られるようになってきました。

―そういえば、今西さんは以前も、高校の近くは外灯があまりないけれど、(真岡の)家の近所は、外灯がたくさんあって、安心して歩くことができる、と言っていましたよね。

そうです。真岡のもったいないな、とか、もっとこうしたらいいんじゃないかな、というのを考えられるようになってきました。
真岡では、井頭公園でベリテンライブが開催されますけど、あんな会場があるまちって、そんなにないと思うんです。たとえば宇都宮や、小山では、野外のフェスとかはできなくて、大きな屋内のホールを借りることになると思うんです。
フェスができるのは、ステージを設営できる広さと、駐車場があって、周りにもあまり家がないところ、といった条件があると思うんですけど、真岡では井頭公園で毎年開催されていてすごいです。
でも、ちょっともったいないな、と思うのは、そこに行く足がもっとあればいいんですが…でも、その場所があるって恵まれてると思うんです。

―確かにそうですね。たとえば、井頭公園くらいの規模の公園であれば、公園の駐車場や、入園料が必要なところもあります。井頭公園のように、日常的に、ウォーキングやジョギングで利用できるような施設は有難いですね。

そう思います。駐車場といえば、宇都宮に行くと、車をとめるのに、駐車場を探して、有料のコインパーキングにとめることになると思うんです。でも、真岡は、門前のまちあるき駐車場でも、市役所でも無料で車をとめられますし、自分で車で出かけるようになって、本当に有難いことだって分かりました。

―2年間の「まちつく」を振り返っていただいて、今度は3年目の「まちつく」に期待することを教えてください。

これまで私たち学生がアイデアをだして、それをカタチにする、ということで、2年間やってきました。3年目は、その活動がもっと広がっていくと良いと思います。
私たち学生だけじゃなくて、大人の方も、やってみたいと言える、できる環境が作れたらと思うんです。たとえば、飲食のお店をやってみたい、という方には、まずちょっと、チャレンジしてみる場所ができると良いと思うんです。
今の世の中、今までと同じでいいことってないと思うし、変わっていくしかないと思っています。

―4月から「まちつく」では相談会を始めましたし、空き店舗を借りてリノベーションも計画していますから、学生も大人もチャレンジできる場所を作っていきたいですね。最後に、今、3期生の募集を行っていますので、申し込もうか迷っている方に一言お願いします。

まちづくりに関われるというのは、タイミング、運も大事だと思います。
私にとって「まちつく」が始まったのは、とてもタイミングが良かったし、そこに参加して、大人の方たちと一緒に活動できたのは、本当に運が良かったです。参加しようか迷う気持ちも分かりますが、でも、来年も「まちつく」があるとは限らないと思うんです。今、目の前にチャンスがあるなら、ひとまずやってみるのは大事だと思います。自分には無理かも…と思っても、参加してみて、それで無理なら辞めてもいいし、私は1回やってみるのが大事だと思います。
だから、難しいかな…駄目かな…と思う人にも、ひとまず参加してみてもらいたいですね。

国土交通省 地域づくり表彰 表彰式