まちつく 地域づくり表彰を受賞する
前回、グッドデザイン賞2022を受賞したお話をさせていただきました。
そして、もう1件、GOOD NEWSが届いたのですが、それは
地域づくり表彰 全国地域づくり推進協議会会長賞
という、国土交通省、全国地域づくり推進協議会、一般財団法人国土計画協会が主催となっている賞の受賞でした。
こちらの表彰、応募しておいてなんですが、あまりに歴史ある賞で、私たち「まちつく」が本当に受賞できるとは思っていませんでした。
応募書類を書きながら、これまでの活動の振り返りをしつつ、もちろん、あわよくば、とは思っていましたが、本当にいただけるなんて…ということで、では、どのような表彰なのかを引用させていただきますと
旧国土庁時代の1984年(昭和59年)に始まり、今年で39回目、歴史の長い由緒ある賞です。
また、今回応募してから知ったことですが、審査の過程で、実際に国土交通省の方が真岡市まで足を運ばれて、まちの様子を歩いて見て、私たち事務局だけでなく、メンバーである学生にも、活動内容や今後どのような活動を目指しているのか、ヒアリングがありました。
ヒアリングの日は、都内からJRと真岡鐵道を乗り継ぎ、真岡駅に到着後、駅周辺から城山公園、行屋川水辺公園、門前地区や、まちなかを丹念に歩かれて、市役所まで。そして午後のヒアリングも、休憩を挟んで、3時間に及びました(さらに、お帰りはまた散策されて帰られたと伺っています)
そういえば以前、私が聞いた話では、真岡市に視察に来られた方が、真岡駅周辺や、交通量のある県道沿いでも、シャッター通りとなってしまった店舗を嘆かれるそうです。
ただ、「まちつく」の私には、シャッターが閉まっているという現実は、哀しいことかもしれないけれど、活用できる場所がまだまだあるという視点では、これからの伸びしろばかりに思えます。
また、行屋川や、門前地区の関街道、さらに足を伸ばせば、岡部記念館「金鈴荘」や久保講堂といった文化財もあれば、五行川河川緑地もあります。見る人によっては、悲観的になるものではありません。
実際、このヒアリングでも、真岡市の伸びしろについて言及され、その活用を目指す「まちつく」に、期待されていることが感じられました。
そうなのです、大きすぎない、広すぎない規模のまちで、そこに元々の文化財や、古い街並みもあり、自然もあり。飲食店も老舗もあれば、若い店主が立ち上げたお店もあります。
そこに、住んでいる学生や大人たちが、自分ごととして、当事者意識で、まちづくりに関わろうとする「まちつく」の動きがある。それは、これから埋めていける伸びしろなのです。
また、応募書類に書かせていただきましたが、真岡市には、これら以外にも、全国に誇れるものがあります。それはもちろん
日本一のいちごのまち です。
真岡市は、先月、いちご王国栃木県の首都であることを宣言いたしました。これまで主力の「とちおとめ」に加えて、新品種「とちあいか」や、他にも「とちひめ」「スカイベリー」、白いいちご「ミルキーベリー」も生産されています。
1957年(昭和32年)に、市南東部にある東物井地区の農業研究クラブ農家の手によって、いちごの栽培が開始されました。
冬季に晴れの日が多く、雨が少ない当市の気候はいちごの栽培に適していたため、同地区を中心に市内へ広がっていきました。現在は、作付面積が約132ヘクタール、生産量は約6,807トン、販売額は86億円にのぼります。
また、1962年(昭和37年)に、岩崎純三氏が当時、全国最年少で市長に就任し、全国に先駆け、日本最大級の内陸型の工業団地造成を推進しました。この施策によって、人口減少に苦しんでいた真岡市は、企業誘致に成功し、人口増加に結びつけることができました。
このように昭和30年代に、現在の日本一の真岡市を作る、新たなチャレンジに対して、市民が一丸となって取り組んできたことが分かります。
真岡市に住んでいると、当たり前に思えていまいますが、いちご、工業団地、他にも、県の伝統工芸品である真岡木綿、自然豊かな井頭公園と一万人プールといった財産があり、さらに、そのまちづくりを担ってきた人たちがいる。そして、今また、学生や大人がまちづくりに取り組んでいる、というこちらの説明を、質問を交えて、熱心に聞いていただき、この日のヒアリングは終了となりました。
このあと、ヒアリング結果は調査報告としてまとめられ、一次審査(書面)と、二次審査(プレゼン)へと続いていくのですが、次回に続きます。