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まちつく 地域づくり表彰を受賞する

前回、グッドデザイン賞2022を受賞したお話をさせていただきました。
そして、もう1件、GOOD NEWSが届いたのですが、それは

地域づくり表彰 全国地域づくり推進協議会会長賞

という、国土交通省、全国地域づくり推進協議会、一般財団法人国土計画協会が主催となっている賞の受賞でした。

こちらの表彰、応募しておいてなんですが、あまりに歴史ある賞で、私たち「まちつく」が本当に受賞できるとは思っていませんでした。
応募書類を書きながら、これまでの活動の振り返りをしつつ、もちろん、あわよくば、とは思っていましたが、本当にいただけるなんて…ということで、では、どのような表彰なのかを引用させていただきますと

1.目的
 地域づくり表彰制度は、創意と工夫を活かした優れた自主的活動で、広域的な地域づくりを通して、地域の活性化に顕著な功績があった優良事例を表彰することにより、地域間の連携と交流によって地域の個性ある自立を広範囲にわたり促進し、地域づくりの奨励を図ることを目的としています。

2.方針
 当地域づくり表彰制度は、多様な分野での地域づくりに対して、包括的な観点から優良事例を選定・表彰するものです。
 表彰の対象は、次のいずれかに該当する地域の活性化に顕著な功績があった地方公共団体・団体・個人です。
(1)創意工夫を活かした優れた自主的活動等を基本とする地域づくりを
  通して、地域の活性化に顕著な功績のあったと認められるもの
(2)地域づくり行政を通して地域の活性化に顕著な功績のあったと
  認められるもの
(3)その他地域間の連携と交流による地域の活性化に関し、特に表彰が
  必要と認められるもの

旧国土庁時代の1984年(昭和59年)に始まり、今年で39回目、歴史の長い由緒ある賞です。
また、今回応募してから知ったことですが、審査の過程で、実際に国土交通省の方が真岡市まで足を運ばれて、まちの様子を歩いて見て、私たち事務局だけでなく、メンバーである学生にも、活動内容や今後どのような活動を目指しているのか、ヒアリングがありました。

ヒアリングの日は、都内からJRと真岡鐵道を乗り継ぎ、真岡駅に到着後、駅周辺から城山公園、行屋川水辺公園、門前地区や、まちなかを丹念に歩かれて、市役所まで。そして午後のヒアリングも、休憩を挟んで、3時間に及びました(さらに、お帰りはまた散策されて帰られたと伺っています)

まちつくでのまちあるき 関街道

そういえば以前、私が聞いた話では、真岡市に視察に来られた方が、真岡駅周辺や、交通量のある県道沿いでも、シャッター通りとなってしまった店舗を嘆かれるそうです。
ただ、「まちつく」の私には、シャッターが閉まっているという現実は、哀しいことかもしれないけれど、活用できる場所がまだまだあるという視点では、これからの伸びしろばかりに思えます。

また、行屋川や、門前地区の関街道、さらに足を伸ばせば、岡部記念館「金鈴荘」や久保講堂といった文化財もあれば、五行川河川緑地もあります。見る人によっては、悲観的になるものではありません。

実際、このヒアリングでも、真岡市の伸びしろについて言及され、その活用を目指す「まちつく」に、期待されていることが感じられました。

そうなのです、大きすぎない、広すぎない規模のまちで、そこに元々の文化財や、古い街並みもあり、自然もあり。飲食店も老舗もあれば、若い店主が立ち上げたお店もあります。
そこに、住んでいる学生や大人たちが、自分ごととして、当事者意識で、まちづくりに関わろうとする「まちつく」の動きがある。それは、これから埋めていける伸びしろなのです。

また、応募書類に書かせていただきましたが、真岡市には、これら以外にも、全国に誇れるものがあります。それはもちろん

真岡市といえば いちご

日本一のいちごのまち です。
真岡市は、先月、いちご王国栃木県の首都であることを宣言いたしました。これまで主力の「とちおとめ」に加えて、新品種「とちあいか」や、他にも「とちひめ」「スカイベリー」、白いいちご「ミルキーベリー」も生産されています。

1957年(昭和32年)に、市南東部にある東物井地区の農業研究クラブ農家の手によって、いちごの栽培が開始されました。
冬季に晴れの日が多く、雨が少ない当市の気候はいちごの栽培に適していたため、同地区を中心に市内へ広がっていきました。現在は、作付面積が約132ヘクタール、生産量は約6,807トン、販売額は86億円にのぼります。

また、1962年(昭和37年)に、岩崎純三氏が当時、全国最年少で市長に就任し、全国に先駆け、日本最大級の内陸型の工業団地造成を推進しました。この施策によって、人口減少に苦しんでいた真岡市は、企業誘致に成功し、人口増加に結びつけることができました。

このように昭和30年代に、現在の日本一の真岡市を作る、新たなチャレンジに対して、市民が一丸となって取り組んできたことが分かります。

真岡市に住んでいると、当たり前に思えていまいますが、いちご、工業団地、他にも、県の伝統工芸品である真岡木綿、自然豊かな井頭公園と一万人プールといった財産があり、さらに、そのまちづくりを担ってきた人たちがいる。そして、今また、学生や大人がまちづくりに取り組んでいる、というこちらの説明を、質問を交えて、熱心に聞いていただき、この日のヒアリングは終了となりました。
 
このあと、ヒアリング結果は調査報告としてまとめられ、一次審査(書面)と、二次審査(プレゼン)へと続いていくのですが、次回に続きます。

まちあるき ちょっと休憩


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