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まちつく2022 ふりかえりインタビューvol.1 金井美雨さん

高校2年生でまちつく1期から活動している金井さん。2期では受験生ながらもできる範囲で積極的に活動してくれました。そんな金井さんに、まちつく参加のきっかけや自身の変化についてお話を伺います。

―あらためて、まちつくに参加したきっかけを教えてください。

まちつくのことを知ったのは、高校で所属していたJRC部(※)で募集がかかったからです。
JRC部は簡単に言うとボランテア活動をする部活なのですが、私たちの代はコロナの影響で活動が制限されてしまい、楽しみにしていた児童館訪問や災害復興住宅訪問などができなくなってしまいました。このまま終わるのは嫌だなと物足りなさを感じていたら高2になってからまちつくの募集があって、「まちをつくろう」というタイトルを見て楽しそうと思い参加しました。実際参加してみると思っていたよりも、やっている内容が濃くて本当にまちをつくっている実感が持てて、参加できてよかったと思いました。

※ JRC部 …ジュニアレッドクロス部

―高校2年生から2年間、まちつくに参加してみて、いかがでしたか?

まちつくでは貴重な経験をたくさんさせていただきました。部活でも、ボランティアで地域に出て活動することはあったのですが、自分たちで企画して、それを実行する地域活動はやった事がありませんでした。イベントを企画する上で、運営者が何を準備する必要があるのかなど勉強になることもあって、すごいプロジェクトに参加させていただいていたのだと感じます。

―まちつくでは、学生が企画・実行することを大事にしているんですよね。まちつくで印象に残っていることはありますか?

私は地元が上三川町なのですが、まちあるきのときに「上三川町においしいご飯屋さんってありますか」と聞かれたときに、自分の地元なのに分からなくて。それで、私って地元のこと全然知らないんだなと感じて、真岡市のことだけでなく地元の上三川町とも向き合うきっかけができたので、企画を考えるときだけでなく、普段あまり話す機会のない大学生や大人の方との会話の中からも気づきがあるのだと感じました。

大人たちと一緒にまちづくり事例研究

―まちつくで2年間活動してきて、金井さんが成長したなと感じるところはありますか?

チャレンジ精神がついたことです。今までの自分だったら、「私には無理かな」と諦めていたかもしれないことを「まあ何とかなる、やってみよう!」と前向きに考えるようになりました。
まちつく1年目の時に、自分たちでドリンクを販売する「高校生カフェ」をやりたいという目標をチームで立てて、始めは本当にできるのかという気持ちもあったのですが、多くの地域の方々のご協力をいただいてイメージしていた形を実現することができたことが本当にうれしかったです。まちつくで、やりたいを実現できるということを実感して、少し自信を持てたというか、もちろんたくさんの方のご協力あってのことなのですが、自分にもできるのだということを感じたことで、とりあえずチャレンジしてみようと思えるようになりました。

メンバーの前で活動を振り返る金井さん

そのおかげか、大学入試で、面接練習などと、共通テスト勉強の両立ができるか不安もありましたが、総合型選抜に挑戦しようと思い、志望校に合格することができました。面接やグループディスカッションでも、まちつくのことをお話させていただいて本当にまちつくには感謝しています。

―まちつくが役に立って嬉しいです。合格おめでとうございます!

あと、これは成長と言えるか分からないのですが、ニュースや新間を見て、他地域が行っているまちおこしの政策の話題にも目が行くようになりました。今までニュース番組は興味をもって見ることが少なかったのですが、地域系の話題になると、この取り組みは面白いなとか、自分の地元だったどうするかなとか少し考えるようになって、それが自分の中では変化したことだと思います。

―まちづくりが「自分事」になったのは大きな変化ですね。金井さんが2年間活動した経験から、3年目の「まちつく」がこうなったらいいなという期待はありますか?

まずは、参加者がたくさん増えて欲しいです。
1年目から2年目は参加者が大幅に増えて大学生や他の高校の人たちと交流ができたことがうれしかったです。3年目も順調に増えて、参加者の家族、親戚、友達、とまちつくの枝が広がって、地域の人にとってまちつくが身近な存在になるといいなと思います。
また、継続した活動ができるといいと思います。「寺子屋ドーナツ」が、人の輪の広がりを目指して継続しているように、3年目、4年目に参加してくれる人たちが引き継いでいける活動が増えれば、地域にも定着すると思うので、次につながる活動があると良いと思います。

―最後に、これから募集するまちつく3期生にメッセージをお願いします。

とにかくまちつくでの活動を楽しんで欲しいです。
イベントを企画する上で分からないことや難しい点に向き合うこともあると思いますが、そんなときはとても頼りになる大人の方々にサポートしていただけば、やりたいことを形にすることができると思います。地域と密接に関わって、まちをつくる経験は本当に貴重だと思うので、あまり重く考えず気軽に楽しく参加して欲しいです。
また、たくさんの人と交流してほしいです。他の高校の人や大学生、地域の大人の方と話す機会ってめったにないことだと思うし、今まで自分にはなかった考えや見方にも気づくのでぜひ広い世代の人と交流してほしいです。 

まちつく1年目 金鈴荘チームのメンバーたちと

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